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利用者増えるポイント運用(投信観測所)

2020/3/23 12:00
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買い物などでためたポイントで投資の疑似体験ができる「ポイント運用」がじわり浸透してきた。ポイント運用は投資信託や株式の値動きに連動してポイントが増減するしくみ。ポイント運用サービスを導入して1年以上たつ楽天グループ、クレディセゾンNTTドコモの3社の特徴についてまとめた。

■「楽天経済圏」を生かし利用者100万人突破――楽天グループ

楽天グループが提供するポイント運用の利用者は今年1月に100万人を突破した。ポイント運用を本格的に導入したのは2018年10月。会員数1億人超といわれる「楽天経済圏」を生かし、たまったポイントを活用したい、もっと増やしたいと考える投資未経験者層を取り込んだ。

資産運用の勉強や練習のツールとしても利用されており、ポイント運用を経て楽天証券で実際の資産運用を始める人も増加している。楽天証券には、ポイントを投信や日本株の買い付け代金として利用できる「ポイント投資」もあり、その手軽さから投資初心者が資産運用に踏み出すきっかけになっている。

■株価指数に連動するコースが人気――クレディセゾン

2016年12月に業界初となるポイント運用を打ち出したクレディセゾン。直近の利用者数は50万人ほどで、20~40代の資産形成層が約8割を占める。6つの「投資信託コース」のうち、市場の動きが出やすい株価指数に連動するコースが人気だ。長期で運用するよりタイミングを見て短期で取引する利用者が多く、毎月自動でポイントを積み立てる「つみたて機能」の利用は全体の1割未満にとどまっている。

2019年11月には、クレジットカードでの決済やポイント利用で投信と株式に積み立て投資ができるサービス「セゾンポケット」を始動。ポイント運用で体験を積んだ顧客の実戦ツールとして、今後もサービス拡充を図っていくという。

■「おまかせ運用」に加え「テーマ運用」を導入――NTTドコモ

NTTドコモのポイント運用サービス「dポイント投資」は選べるコースの多彩さが特徴。バランス型投信に連動する、従来の2つの「おまかせ運用」コースに加え、昨年6月に「テーマ運用」コースを導入した。

「テーマ運用」はブラックロック・ジャパンが運用する上場投資信託(ETF)の「iシェアーズ」シリーズなどに連動し、新興国や金、ヘルスケアなど8テーマをそろえる。資産運用を身近に感じてもらえるよう、分かりやすく親しみやすいテーマやアンケートで人気のテーマを採用している。

「テーマ運用」利用者の3割以上は複数のテーマを選択。興味のあるテーマを自分で選びたいというニーズを捉え、分散投資の実践練習の場としても活用されているようだ。

■ポイント運用経験者の3割が実際の資産運用へ

各社ともポイント運用の利用者は20~40代が中心で投資未経験者が多く、一般の証券口座と比べて女性の比率が高い。値動きが大きいコースの方が好まれるのも共通点だ。ただ、ポイント運用はポイント数が増減するだけで実際のお金が増減するわけではないため、ゲーム感覚で短期取引を楽しむ利用者が主流で、長期の資産形成の手段としての活用には程遠い。

一方で、ポイント運用の浸透は着実に現物資産での運用のハードルを下げつつある。QUICK資産運用研究所が昨年11月に実施した調査では、ポイント運用の経験者のうち、3割が実際の資産運用を始めたことが分かった(図)。ポイント運用の体験を生かして本格的な資産運用に乗り出すケースが増えることで、ポイント運用は投資家層の裾野拡大に一定の効果がありそうだ。

(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

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