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11月の貿易赤字8919億円 輸出額は前年同月比4.9%増

財務省が17日発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8919億円の赤字で、赤字額は1兆3011億円だった前年同月に比べ31.5%減少した。貿易赤字は29カ月連続。QUICKが16日時点で集計した民間予測の中央値は9960億円の赤字だった。1~11月の貿易赤字の累計額は12兆円を超え、年間で過去最大だった2013年(11兆4683億円)を上回った。輸出額の増加に加え輸入が3カ月ぶりの減少に転じた結果、赤字幅が縮小した。

輸出額は前年同月比4.9%増の6兆1889億円で、3カ月連続で増加した。品目別では半導体等電子部品、液晶デバイスを含む科学光学機器、金属加工機械などの輸出増が寄与した。地域別では対アジアが5.8%増の3兆4304億円。うち対中国は0.9%増の1兆1516億円と、11月としてみると比較可能な1979年以降で最大。対米国は6.8%増の1兆2083億円と3カ月連続で増えたが、対欧州連合(EU)は1.3%減の5917億円と18カ月ぶりに減少した。輸出全体の数量指数は1.7%減り、3カ月ぶりの減少となった。米国やEU向けの自動車輸出の減少などが響いた。

一方の輸入額は1.7%減の7兆807億円で、3カ月ぶりに減少した。原粗油のほか、重油などの石油製品、石炭の輸入減少が目立った。対アジアは3.4%増の3兆3842億円で、うち対中国は3.9%増の1兆7484億円。ともに11月としては79年以降で最大だった。対EUは2.4%増で11月として過去最大の6820億円、対米国は3.3%減の6262億円だった。

為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル=111円43銭で、前年同月比13.2%の円安。地域別の貿易収支は輸出入ともに最も多い対アジアが462億円の黒字で、貿易黒字は2カ月連続。対中国は5968億円の赤字で、33カ月連続の貿易赤字となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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