不動産向け貸し出し、90年末以来初の過熱に 日銀金融システムリポート

2019/4/17 14:53
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日銀は17日、金融システムの現状などをまとめた4月の「金融システムリポート(FSR)」を公表した。リポートのなかで、不動産業向け貸し出しの対国内総生産(GDP)比率が「1990年末以来初めて過熱」に転じたと分析した。また地域金融機関で不動産向けの貸し出し比率が高い傾向が見られ、そうした金融機関ほど自己資本比率が低いと指摘した。

不動産向け貸し出しは新規の実行額は直近1~2年で減少しているものの、貸出期間が長期にわたる賃貸業向けが伸びている。ただ、地価や不動産業実物投資の対GDP比率に過熱感は見られず、不動産市場全体としては「バブル期のような過熱状態にあるとは考えにくい」との見方を示した。

地域金融機関については、不動産業向けの貸出比率が上昇しており、3割を越えるケースもあった。地銀間で不動産ファンド向けの出資が増えていることにも触れ、「不動産市況の悪化局面では貸し出しよりも大きく価値が毀損し得る」との認識を示した。

日銀は金融システム全体の状況についての分析・評価をする金融システムリポートを原則年2回公表している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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