貿易収支、11月は2カ月ぶり赤字 市場予想より少なく

2015/12/17 10:01
保存
共有
印刷
その他

財務省が17日発表した11月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が3797億円の赤字となった。中国の景気減速でアジア向け輸出が振るわず、輸出額がマイナスとなった。原油安に伴う輸入減は続いたが補えず、2カ月ぶりの貿易赤字に転じた。昨年の同時期はスマートフォンの「iPhone(アイフォーン)」向けの部品輸出が活発だった反動も出たという。

ただ赤字幅はQUICKが事前にまとめた市場予想(4800億円の赤字)より小さく、前年同月(8898億円の赤字)からも縮小した。

輸出額は3.3%減の5兆9814億円で、2カ月連続のマイナスだった。減少率は2012年12月(5.8%減)以来の大きさ。11月の対世界の輸出数量指数は3.1%下がった。供給過剰が続く鉄鋼市況の低迷などでアジア向けの価格が下がり、対世界の輸出価格は0.3%低下した。台湾向けの鉄鋼半製品や、プラスチック原料となる中国向けの有機化合物などの輸出が低調だった。米国向けは自動車などの伸びで増勢が続いたが、伸び率は2.0%と、14年4月(1.9%)以来の低水準だった。一方、前月比の季節調整値でみると世界向けの輸出額は0.5%増えた。

輸入額は前年同月比10.2%減の6兆3611億円と、11カ月連続のマイナス。原粗油の輸入額は4割超減った。原油安の影響で、サウジアラビアからの原粗油や、マレーシアの液化天然ガス(LNG)などの輸入額が減少。中国からの携帯電話の輸入も減った。一方、欧州連合(EU)地域からは輸入は単月で過去最大となった。C型肝炎向けの医薬品を中心に輸入額が増えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]