リクルートの今期、純利益34~48%減 コロナが響く
リクルートホールディングスは16日、未定としていた2021年3月期(今期)の純利益(国際会計基準)が前期比48%減の930億円~34%減の1182億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が幅広い事業に響く。ただ20年7~9月期との比較では事業環境が悪化しないとの前提をもとに算定した。
売上高にあたる売上収益は10%減の2兆1496億円~6%減の2兆2446億円、営業利益は46%減の1117億円~29%減の1467億円を見込む。主力の求人検索サイト「インディード」を含む「HRテクノロジー」事業の売り上げ収益は、20年10月~21年3月にドルベースで前年同期比5%減~9%増を想定した。同事業では営業体制の拡充やマーケティング活動の推進に力を入れる。
国内の宿泊予約サイトや飲食店サイト「ホットペッパー」などが含まれる「メディア&ソリューション」事業は住宅分野や美容分野のほか、「Go To トラベル」キャンペーンにより旅行分野の回復を想定した。一方、結婚分野や飲食分野は低調に推移する見通しだ。
未定としていた年間配当は19円(中間・期末それぞれ9円50銭)と、前期の30円から引き下げた。
同時に発表した20年4~9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比13%減の1兆446億円、営業利益が48%減の747億円、純利益が45%減の625億円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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