2018年10月21日(日)

10/21 1:00更新 マーケット 記事ランキング

  1. 1位: 投資家の「恐怖」が和らぐきっかけは(NY特急便)[有料会員限定]
  2. 2位: 中国に振り回される日本株 決算にらみリスク見極め[有料会員限定]
  3. 3位: 金、くすぶる先高観 リスク回避で本格上昇も[有料会員限定]
  4. 4位: 下げ相場では早逃げ、青木貞吉氏
  5. 5位: ギフト田川社長「横浜家系ラーメンでシェア4割」[有料会員限定]

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 22,532.08 -126.08
日経平均先物(円)
大取,18/12月 ※
22,530 -60

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

鈴木亮の視界亮行[映像あり]

10月19日(金)14:18

中国の7〜9月期GDP6.5%成長 2期連続で減速[映像あり]

9月の工業生産高↑5.8% 小売売上高↑9.2%

10月19日(金)13:05

[PR]

投信コラム

フォローする

ナイトウォーカーさん 平凡の極意(投信ブロガー)

2018/3/20 12:00
保存
共有
印刷
その他

ブログ「NightWalker's Investment Blog」を運営するNightWalker(ナイトウォーカー)さんは妻、息子2人と要介護の母親の一家5人で暮らす50代後半の男性。30年以上勤めていたコンピューター関連会社を2015年9月に早期退職(セミリタイア)した。ブログは「普通の平凡なサラリーマンが長期投資する」のに参考となるよう、自身の体験に基づく示唆に富む書き込みでいっぱいだ。若手のブロガー仲間から親しみを込めて「仙人さん」と呼ばれているナイトウォーカーさんに、平凡な普通人による長期運用の極意を聞いた。

■個別株投資をするまで知らなかった投資信託

――投資を始めたきっかけは。

「新しく登場してきたネット証券を使ってみたくてしょうがなかったので、2000年に口座を開設しました。ちょうど40歳目前の頃です。日本株の売買を始めましたが、当時は投資といえば個別株式の売買という考えしか浮かびませんでした。それ以前に、会社の持ち株会に入って毎月自社株を購入していたことも関係しています」

「そのうち、ネット証券のサイトで投資信託が盛んに紹介されているのを目にし、初めてその存在を知りました。色々調べるうちに、日本株だけではなく外国株も買うと分散投資効果があることが分かりました。外国株にどのように投資していけばいいのか考えあぐねた結果、まずは、米国株などで運用するアクティブ(積極運用)型の投信を購入することにしました」

「その後は世界の株式や不動産投資信託(REIT)を対象にした分散投資に目覚め、『MSCI』などの海外株指数に連動するインデックスファンドのことも知りました。徐々に個別株を売却しながら投信を購入していったのですが、気付いたら5年ほどで、リスク資産は投信だけで100%の状態になっていました」

■そして最後に残ったインデックスファンド

――資産配分の考え方を教えてください。

「当面の目安は株式40%、債券50%、その他10%です。私の場合、債券は元本割れリスクのある債券ではなく、元本保証される個人向け国債と定期預金などのことで、無リスク資産と位置づけています(図A)

「株式の内訳は40%のうち日本株15%、海外株25%のイメージですが、両者の比率にはそれほどこだわっていません」

「株式にREITなどその他を加えたリスク資産と無リスク資産を半々にして、資産全体のリスクを抑えています。仮に元本割れしても、家族全員が生活に困るようなことがないくらいのリスクです」

「セミリタイアして給与収入がないので生活防衛資金として投資から切り離している預金もあります。リスク資産、無リスク資産と生活防衛資金をすべて合わせた金融資産は、全部でおよそ20年分の生活費がまかなえる金額です。株式などのリスク資産は金融資産全体の4分の1くらいになります」

「長い間に色々と試行錯誤していくうちにこの配分に落ち着きました。現代ポートフォリオ理論を活用して、リスクとリターンの関係を計算し、配分比率を検討していた時もありますが、市場変動により基になる数値が変わってしまうなど、自分には使いこなせないと悟りました」

「リターンは『足るを知る』くらいを期待するので十分とするのが、普通のサラリーマンが長期にわたり投資を続けていくためのキモではないかと感じています」

「リスクとリターンともにきちっとした数値で意識するよりは、大まかにでもいいので、預金を含めた金融資産全体に占めるリスク資産の割合を感じ取っておくことが大切です」

――保有商品はインデックスファンドが主体のようですが。

「アクティブ型のファンドで今も保有しているのは最初に購入した主に米国債券と米国株で運用する1本のみです。他のアクティブ型も購入しましたが、残高が増えても信託報酬が下がらないなど、自分の長期運用の考えに沿わないことから、自然とアクティブ型が消え、インデックスファンドが最後に残っているというのが実情です(図B)

「保有している日本株ファンドはすべてETF(上場投信)です。分配金を重視していて高配当のタイプが多くなっています。資産形成が目的の若い世代とは違って、安定的な収入がないという私自身の事情からくるものです」

「ETFは個別株のように取引できることも魅力の1つです。ただ、外国籍の海外ETFは保有しようとは思いません。将来仮に妻が相続することになると、海外ETFの税務処理は妻にはできそうにありません」

「アクティブ型は運用の継続性に難のある投信が多い気がします。誰がファンドマネジャーになろうと普遍的な投資方針を持ち続け、しかも低コストで運用するアクティブファンドがなかなか見当たらないのです」

■コツコツ投資の威力と小さな成功体験

――成功体験を感じていますか。

「資産運用をしてきてよかったです。金融に関する知識(リテラシー)が身に付き、生活に必要なお金のことをきちんと計算できるようになりました。住宅ローンも完済できましたし、資産運用の収益はセミリタイア後の生活の支えになっています」

「米リーマン・ショック前に、妻が少額積み立て投資をバランス型ファンドで始めるようお膳立てしました。それから10年たち、利益が出ているのはうれしい小さな成功体験です。コツコツ投資の威力を実感しています」

――失敗はあるのでしょうか。

「持ち株会の自社株は2000年のITバブル時にほぼ天井で売り抜けたのですが、その前から少しずつ売却していたので、もうけ損なったと思っています。失敗というよりも、ITバブルのような熱狂を予測することは決してできないという教訓というべきかもしれません」

「米リーマン・ショックの時には、会社の給与天引きでためていた社内預金があり、ダメージを乗り切る助けになりましたが、一方で簡単に解約できないため、その後の回復局面でのリスク資産投資には使えませんでした。投資にいつでも回せるような流動性のある資産のありがたみを痛感しました」

――投資スタイルを教えてください。

「セミリタイア後は毎月の定期的な収入がないので、随時一括投資です。ただ、今年から積み立て投資を毎日100円で試しに始めたところです。将来、孫ができた時にどのくらいまで増えているのか楽しみにしています」

「ETFに投資しているので、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)ではなく一般NISAを利用しています。個人型確定拠出年金(iDeCo)は使っていません」

「家族は投資に関心がありません。長男は自ら投資をしようとする考えがほとんどないので、つみたてNISAの口座開設から投資ファンドの選定まですべて私が面倒をみました。次男は投資に興味がありそうです。成人したら、自らつみたてNISAで投資の実践的な勉強を始めると思います」

――インデックスファンドのコストが低下しています。

「低下してうれしいという気持ちが率直な感想です。ただ、一般のインデックスファンドだけではなく、ETFのコストがもっと下がってほしいと期待を寄せています」

■つみたてNISAは絶好のスターターキット

――若者に何か投資のアドバイスを。

「投資というと、なにか後ろめたいことのように捉えられがちですが、資産形成、特に株式への投資はごく自然で健全な行為です」

「株式の長期投資はギャンブルのように誰かの損で別の人がもうかるゼロサムゲームではありません。株式投資は会社が利益成長し続ける限り、みんながもうかる可能性の高い方法です」

「株式会社の労働者として働き給料をもらい平凡な生活を送っている普通のサラリーマンこそ、企業の株主(オーナー)となって会社が生み出す利益を自分に取り返すのが、個別株の長期投資や投信を通じた株式投資をすべき大きな理由のひとつだと思います」

「つみたてNISAは『習うより慣れろ』です。選べるファンドも限られているので大きな失敗をしにくく、年間40万円までしか投資できないため、過大なリスクをとって大もうけしようなどという考えは生まれないでしょう。素晴らしいスターターキットができました。長期投資に出遅れはありません。積み立てるだけの少額からの株式投資を始めてはどうでしょうか」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は小松めぐみ、高瀬浩)

投信コラムをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

新着記事一覧

読まれたコラム