2019年5月23日(木)

アップル、特許訴訟でクアルコムと和解 全世界で訴訟取り下げ

2019/4/17 4:32
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【NQNニューヨーク=滝口朋史】アップルと米半導体大手のクアルコムは16日、スマートフォン(スマホ)向け通信半導体の特許使用料を巡る訴訟で和解したと発表した。世界中でお互いに起こしていたすべての訴訟を取り下げる。アップルはクアルコムに対価を支払ったうえで、最大で8年にわたる特許使用の契約を交わした。製品も複数年で供給する。

アップルはクアルコムの特許使用料の請求額が不当に高いとして約270億ドルの損害賠償を求め提訴し、15日に審理が始まっていた。アップルに対抗し、クアルコムは米国内外で知的財産侵害の訴えを起こすなど2017年以降、米国内外で訴訟合戦に発展。アップルは18年秋に発売したiPhoneの最新モデルでクアルコムを外し、インテルから調達するなど製品開発で影響が出ていた。

訴訟のあおりで、アップルは次世代の高速通信規格「5G」戦略でも出遅れていた。5G対応の半導体開発で先行するクアルコムから製品供給を受けている韓国や中国のメーカーは5G端末を発表済み。クアルコムと係争中だったアップルはiPhoneが5Gに対応する時期を明らかにしておらず、他の半導体メーカーからの調達や自社開発を検討しているとみられていた。

発表を受け、16日の米株式市場でクアルコム株は急騰している。前日比の上昇率は一時22%を超えた。アップル株も小幅高となっている。

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