米P&G、「物言う株主」の取締役就任を発表 再集計で逆転
ノバルティスCEOも

2017/12/16 8:23
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【NQNニューヨーク=滝口朋史】米日用品プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は15日、株主のトライアン・ファンド・マネジメントを率いる「物言う株主」ネルソン・ペルツ氏の取締役就任を承認したと発表した。同氏の取締役就任案を退けた10月の株主総会の投票を11月に再集計したところ、総会で再任された11人の取締役のうち最も賛成票が少なかった候補をペルツ氏が僅差で上回った。

P&Gは株主への公開書簡で「全株主の利益のためにペルツ氏と協力すると約束した」として、2018年3月1日付で取締役に任命すると発表した。ペルツ氏とは「過度にレバレッジをかけたり、研究開発費を大幅に削減したり、会社の解散を訴えたり、本社をシンシナティから移転させたりしないことで同意した」という。

ペルツ氏と別の候補者との差が発行済み株式数の0.0016%差と非常に小さかったため、P&Gは取締役就任を巡りペルツ氏と議論を重ねてきた。

トライアンはP&Gの株価が同業他社に比べ低迷していたのを問題視していた。中核ブランドのシェアが縮小している一方で、新たな強いブランドが生まれていない状況の改善などを経営陣に訴え、ペルツ氏の取締役就任を求めていた。

P&Gは書簡でスイスの製薬大手ノバルティスのジョセフ・ジメネス最高経営責任者(CEO)が18年3月1日に取締役に就くことも発表した。トライアンとの委任状争奪戦を通じて「取締役会に変革を求める指摘が多かった」ため、日用品やヘルスケア、国際事業の経験がある取締役を選定したという。ジメネス氏は18年1月末にノバルティスのCEOを退任する予定だ。

役員報酬の体系も見直す。ストック・オプション(株式購入権)の付与を巡り、前年比の売上高成長率や株主への利益還元の総額などを反映した方式に改める。18~19年にかけて導入し、一段の見直しも検討するとしている。

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