2019年5月26日(日)

サンフランシスコ連銀総裁、「政策の枠組み再検討を」 インフレ目標上げ・名目GDP目標

2016/8/16 5:03
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【NQNニューヨーク=川内資子】ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は15日に公表した論文で、景気に対して中立的な政策金利の水準が下がっている現状に対応するため、「金融政策の枠組みの見直しを検討すべき時が来た」と主張した。具体的には、中央銀行が掲げるインフレ目標の水準引き上げや、国内総生産(GDP)の名目値を政策目標に据える考え方を示した。

ウィリアムズ総裁は、2008年の金融危機以降に世界的に中立金利が歴史的な低水準で定着した状態となり、中銀が景気刺激のため政策金利を用いる伝統的な政策だけでなく資産購入などの非伝統的手法を採る必要が増したと指摘。中立金利が低い新時代には景気後退が長引き、景気回復や物価上昇にも時間がかかる傾向があるとして、「中央銀行や政府は現状のアプローチを見直し、経済政策の戦略を再構築するため熟慮せねばならない」と主張した。金融政策と並んで財政政策も見直す必要があるとの認識を示した。

ウィリアムズ総裁は、政策金利の推計など金融政策の理論に明るく、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁とともに政策論議の中核を担っている。今年の政策決定の投票権は持たないが、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の側近で、議長に考えが近いとされている。

米金融当局者では、セントルイス連銀のブラード総裁が、FRBが米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表するFOMC参加者の長期の経済・金利見通しについて、有効性に疑問を呈している。

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