みずほFG坂井社長、新型コロナ「1250億円程度のマイナス影響」 前期決算
みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長は15日、2020年3月期(前期)の決算説明会で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う前期決算への影響について「全体で1250億円程度のマイナス影響が出た」と語った。感染拡大の影響を考慮して予防的に引当金を計上したことで、与信関連費用が大きく増加したという。
みずほFGは21年3月期の連結純利益を前期比29%減の3200億円と見込む。新型コロナが与信関係費用の増加に加え、業務粗利益の減少にも影響するという。坂井社長は先行きについて「不透明で先がみえない」とも述べ、新型コロナの影響次第では必要に応じて業績見通しを見直すとの姿勢を示した。
坂井社長は「足元では需要が消失し、グローバルに経済が落ち込む未曽有の危機となっている」とも話した。「(金融機関が)実体経済の回復支援において果たす役割は大きい」と語り、企業の資金繰り支援や決済対応に積極的に取り組む方針を示した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕