日本証券業協会の鈴木茂晴会長は15日午後の記者会見で、山一証券が破綻して今月で20年となることについて「あの時のことは良く覚えている。三洋証券や北海道拓殖銀行も破綻して金融の(破綻)ドミノが起こって、その中で突如マーケットにお金がなくなった。我々は非常に厳しい中を生きてきた」と振り返った。
そのうえで「認可制だった証券会社が登録制に移行されたり、手数料も自由化されたり、ネット証券が出てきたりと、証券業界は大きく変わってきた」と指摘。今後の課題として進まない「貯蓄から投資」に言及し「若い層を中心に証券投資における成功体験を持ってもらえるような役割を果たしたい」と投資の裾野の一層の拡大について考えを示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕