4月の企業物価指数、前年比2.3%下落 原油安響き2年半ぶり低水準

2020/5/15 9:51
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日銀が15日発表した4月の企業物価指数(2015年平均=100)は99.6と、前年同月比で2.3%下落した。下落は2カ月連続で、下落率は16年11月以来の大きさだった。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済活動の停滞で原油価格が大きく下落し、影響を受けやすい石油・石炭製品や化学製品の価格に下押し圧力が大きかった。

企業物価指数は企業同士で売買するモノの物価動向を示す。指数が100を下回るのは17年11月(99.8)以来だ。水準としては17年10月(99.4)以来2年6カ月ぶりの低さだった。円ベースでの輸出物価は前年同月比で6.6%下落した。下落は12カ月連続。前月比では1.1%下落した。輸入物価は前年同月比13.1%下落し、前月比でも5.6%下落した。

企業物価指数は消費税を含んだベースで算出している。19年10月の消費税率引き上げの影響を除いたベースでの企業物価指数は98.1と前年同月比で3.7%、前月比で1.4%下落した。前年同月比の下落率は16年8月以来の大きさだった。

4月は原油の国際指標油種のひとつであるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物で当時の期近物が史上初めてマイナスとなるなど、原油価格が大きく下落した。品目別では原油価格の影響を受けやすい石油・石炭製品や化学製品の価格に下押し圧力が大きかった。新型コロナ拡大による需要減少で鉄鋼や飲食料品の価格も下落した。

外出自粛による家庭での食料品需要の高まりから農林水産物の価格は上昇した。もっとも5月に入っても本格的な経済活動の再開には至っていない。今後も新型コロナによる価格下落圧力は続くとみられ、日銀は今後も物価動向を注視していく姿勢だ。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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