前週末の米株高を好感(先読み株式相場)

2019/4/15 8:05
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15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、心理的節目の2万2000円を回復か。米金融機関の好決算を受けて前週末の米株式相場が上昇しており、日本株にも好感した買いが先行しそうだ。もっとも同日からワシントンで始まる日米物品貿易協定(TAG)交渉の初会合や今後の日米企業の決算発表などを見極めたいとして、上値追いには慎重な雰囲気も残る。上値は2万2100円程度を見込む声が聞かれた。

前週末12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅反発し、前日比269ドル25セント(1.0%)高の2万6412ドル30セントで取引を終えた。米銀行大手JPモルガン・チェースが同日に好調な1~3月期決算を発表したことを受け、米長期金利の低下に伴う金融機関の収益悪化に対する警戒感が和らいだ。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、2018年10月上旬以来の高値を付けた。

日経平均は12日に2万1870円まで上昇し、年初来高値を更新。15日の取引時間中に心理的節目である2万2000円を上回れば18年12月4日以来、およそ4カ月ぶりとなる。市場では「同水準を明確に上抜ければショートカバー(売り方の買い戻し)が期待でき、短期的に上げ幅が大きくなる」(藍沢証券の清水三津雄・日本株ストラテジスト)可能性を指摘する声もあった。12日のシカゴ市場の日経平均先物6月物(円建て)の清算値は2万2050円と、同日の大阪取引所の清算値を190円上回って取引を終えた。

ただ、15日からワシントンで始まる日米TAG交渉を控えて次第に様子見気分も広がりそうだ。交渉の本格化は米中交渉の決着を待つことになるとの見方も多いが、米国側が強硬な姿勢を示すことへの警戒感も依然として根強い。ムニューシン米財務長官は13日、交渉に関して「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」と述べた。現時点で外国為替市場の反応は限定的だが、米国側の発言で円高圧力が強まるようなら国内輸出企業への採算悪化懸念を招きかねない。

海外では、日本時間夜に4月のニューヨーク連銀製造業景況指数が発表される。タイとベトナム市場は休場となる。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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