東宝の3~11月期、純利益24%増 映画好調、増配と自社株買い
東宝が14日発表した2019年3~11月期の連結決算は、純利益が前年同期比24%増の294億円だった。主力の映画事業で自社配給の作品などが好調に推移した。
売上高にあたる営業収入は7%増の2011億円だった。自社配給のアニメーション映画「天気の子」が興行収入140億円を超えた。9月公開の「記憶にございません!」のほか、他社の洋画作品なども好調だった。
20年2月期通期の連結業績については従来予想を据え置いた。営業収入は前期比3%増の2540億円、純利益は14%増の345億円を見込む。同社の浦井敏之常務は同日の都内での記者会見で、通期業績について「足元までの状況をみると若干(計画に対して)強含みかなと思っている」と述べた。
あわせて20年2月期の年間配当予想を55円とし、従来予想の35円から上積みした。好調な業績を受けて、期末に20円を特別配当する。前期の45円からは10円の増配となる。
加えて自社株買いと自己株式の消却を発表した。75億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.11%にあたる200万株を上限に自社株を買い入れる。取得期間は15日~21年1月14日。また、消却前の発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.32%にあたる250万株を31日に消却する。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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