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投資歴28年、エルさんの配当金生活(投信ブロガー)

2019/3/19 12:00
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ブログ「【L】米国株投資実践日記」を運営する「エル」さんは、会社員の妻と子供二人で首都圏に住む50代前半の男性。30年近く勤めてきた会社を昨年末に早期退職し、米国株や米国株ETF(上場投資信託)の配当金を主な収入源とする新たな生活を始めたばかり。

ETF以外ではアクティブファンドに軸足を置いた積み立て投資を実践しているのも特色。投資を始めて足掛け28年のエルさんに、投資のきっかけや早期退職を可能にした資産運用について聞いた。

■少しでも裕福になりたい

――投資のきっかけを教えてください。

「両親が経済的に苦労したのを見てきたので、幼い頃から『大人になったら、お金持ちになりたい』としみじみ感じていました」

「就職したときに上司から、『新聞も読むようになるし、投資でもしたら?』と勧められました。世界経済の動きをじかに感じる仕事に就いたこともあり、自分のお金で少しでも裕福になろうと投資を始めました」

――投資初期の成果はどうでしたか。

「最初に購入したのは日本株の東京電力などです。1991年頃のことです。90年代後半には、その頃はまだ広島証券取引所に上場していたファーストリテイリングへも投資しました。その後、ユニクロの爆発的ヒットがあり、相当額のキャピタルゲイン(売却益)を手にすることができたのが、最初の成功体験です」

「その後も日本の個別株中心の投資を続けていました。08年のリーマン・ショックで一時資産額が半減しましたが、翌09年末にほぼ値を戻したのを契機に、ETFを含めた国際分散投資に切り替えました。2年ほど前から、米国株中心の運用となっています」

――投資ブログを始めたのはいつですか。

「07年12月です。当時は住宅ローン(負債)を抱えながらの資産運用をしていたので、ブログ名を『レバレッジ投資実践日記』とし、頭文字のアルファベット【L】をハンドル名にしました。既に住宅ローンは完済し、今は米国株投資がメインなので、17年に現在のブログ名に変更しました」

■当面の目標は年400万円の配当収入

――投資対象の考え方を教えてください。

「投資対象のおよそ9割が米国株で、残りが日本株などです。個別企業の魅力や市場の懐の大きさから、どうしても米国株の保有が多くなってしまいました。米国株は主に個別銘柄と高配当株ETFで、日本株の大部分は投信経由ですが、今後は日本株への直接投資も増やしていきます」

「以前は成長株が多かったのですが、リタイアの検討を始めた18年からは定期収入が必要だと考え、高配当株へと銘柄を徐々に入れ替えています」

「早期退職に踏み切れたのは、妻が働いていることもありますが、これまで積み上げた運用資産を元手に配当金重視の運用を続けていけば、十分生活していけるという考えからです」

「具体的には『年間400万円(課税前)』の配当収入を当面の目標にしています。その流れで、高配当の米タバコ関連株に投資したので、18年末から配当金がぐっと増えました(図A)」

――個別株以外の投資先を教えてください。

「最近、日本円の配当金目当てで、国内の上場不動産投信(J-REIT)や再生可能エネルギー発電設備などを投資対象とした上場インフラファンドにも投資を始めました」

「一般の投信もアクティブファンド中心に保有しています。投信を最初に購入したのは1992年頃ですが、これらには分配金収入を期待していません。ETFなどを含めた投信の資産額は現在、全体の3割程度です」

■玄人好みのアクティブファンドに投資

――アクティブファンドに投資しているのはなぜですか。

「自分の個別株投資の成果からも、リターンが市場平均を長期に上回ることが期待できそうなアクティブファンドを自分の判断で選びたいからです。ただし、ありきたりではない銘柄に投資し、頻繁な銘柄入れ替えをしないファンドに絞っています。玄人好みのファンドといえるかもしれません(図B)」

「18年3月から積み立て投資を始めた『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』はその一本です。運用報告会にも参加し、ファンドマネジャーの熱い想いにじかに触れることができました。現在は積み立てでしか一般購入できませんが、もっと多くの投資家に良さを知ってもらい、大きく育っていって欲しいと思います」

「将来的には投資リスクを下げる意味合いで、国際分散投資するバランス型ファンドの比重を高めていくつもりです」

――資産形成後でも積み立て投資は必要ですか。

「老後の生活資金づくりには、定期的な積み立て投資がもってこいです。長期非課税のメリットも捨てがたく、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)と個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資しています。今は特定口座と合わせ、毎月10万円程度を積み立てています」

■投資は自分ひとりの知的なゲーム

――投資に対する考え方を教えてください。

「資産運用は『負け』をいかに少なくするかが大事です。仕事とは違い、自分ひとりの判断で実行し、その成果がすべて自分に跳ね返る知的なゲームです。今後も自分の判断を信じて、『日経電子版』やSNS(交流サイト)などの情報をフルに活用しながら、ゲームに参加していきます」

――若者へ一言、アドバイスを。

「つみたてNISAやiDeCoを若い頃から利用できるのは、うらやましい限りです。これを活用しない手はありません。だからといって投資にのめり込むのではなく、旅行や読書など若さという特権を生かした自分の時間をエンジョイしてはどうでしょうか」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は笹倉友香子、高瀬浩)

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