シャープ、資本金5億円に大幅減資 主力行には優先株2000億円発行
シャープ(6753)は14日、3月末時点で1218億円の資本金を6月末までに5億円に減らすと発表した。同社は過去の損失に加え、2016年3月期も最終赤字となる見通し。単体では15年3月期に59億円の債務超過に陥っている。減資を実施することで累積損失を一掃して財務改善を進める。
財務の健全化を進めた後に同社は主力行であるみずほ銀行や、三菱東京UFJ銀行に対して優先株を発行し、2000億円の資金援助を受ける見通し。企業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第1号投資事業有限責任組合(JIS)向けにも250億円の優先株を発行し、合計で2250億円を調達する。一連の減資と増資については6月に開催する株主総会で承認を受ける予定だ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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