東芝テックの4~12月期、最終赤字776億円 延期決算を開示
東芝テックが14日発表した2015年4~12月期の連結決算は、最終損益が776億円の赤字(前年同期は34億円の黒字)だった。海外リテール事業の採算が悪化し、同事業の関連資産について657億円の減損損失を計上した。東芝テックは2月12日に決算開示の延期を発表していた。退職給付債務の計算を委託する外部企業で事務過誤があったためで、15年に親会社の東芝(6502)で発生した会計不祥事とは関係がない。
15年4~12月期の売上高は前年同期比2%増の3945億円、営業利益は75%減の32億円だった。
16年3月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%増の5300億円、営業利益は65%減の60億円、最終損益は790億円の赤字(前期は3億3400万円の赤字)を見込む。年間配当はゼロの予定。前期は13円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕