ゆうちょ銀の今期、純利益1%減に上振れ 資金運用収益が増加
ゆうちょ銀行(7182)は13日、2021年3月期(今期)の連結純利益が前期比1%減の2700億円になりそうだと発表した。27%減の2000億円としていた従来見通しから減益幅が縮小する。投資信託の特別分配金の負担が減少し、資金運用収益が当初想定より上振れする。
経常利益は1%減の3750億円と、27%減の2750億円から上振れする見通し。当初は海外のクレジットスプレッドが高止まりする前提とし、保有する有価証券の投資信託の分配金が前期に比べて増加する見通しだった。現状はクレジットスプレッドが大幅に縮小しており、想定よりも分配金が減少して資金収支が850億円上振れする。営業経費の減少も利益の押し上げ要因となる。
未定としていた年間配当は50円(中間無配・期末50円)と、前期実績と同額にすると発表した。
同時に発表した2020年4~9月期の連結決算は、一般事業会社の売上高に当たる経常収益が前年同期比9%減の8305億円、純利益が14%減の1242億円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕