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「ネットウィン」の人気再燃(話題の投信)

2018/7/18 12:00
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 18年以上の運用実績がある「netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド」の人気が再燃している。好成績を受けて個人マネーが流れ込み、6月には為替ヘッジありの「ネットウィンA」(T3531199B/TSK)と為替ヘッジなしの「ネットウィンB」(T3531299B/TSK)の純資産総額(残高)の合計が初めて2000億円を突破した(図表1)

■トップクラスの運用成績

 主に米国のIT(情報技術)関連株に投資するこのファンドの設定は、ITバブル全盛期の1999年11月。ITバブル崩壊で運用成績も残高も一時大きく落ち込んだが、ここ1~2年は急速に持ち直している。

 「ネットウィンB」の過去10年のリターン(分配金再投資ベース)は6月末時点で234.56%と、海外の株式に投資する国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)の中で最も高い。「ネットウィンA」も210.19%で、3位にランクインしている(図表2)

■将来の成長分野に投資

 ファンドのコンセプトは「ITが変える未来への投資」。IT分野の技術革新で長期にわたって高い成長が見込める企業に投資する。インターネット関連が対象のいわゆるテーマ型ファンドだが、インターネットの利用拡大で産業間のボーダレス化が進み、投資対象はITを活用する金融(フィンテック)や自動車、ヘルスケアなどの分野にも広がっている。

 足元で注目する投資テーマは(1)IoT(モノのインターネット化)(2)クラウドコンピューティング(3)人工知能(AI)――の3つ。6月末時点の組み入れ上位には、アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)など主力のIT銘柄が並ぶ。

 過去18年あまりで投資テーマの主役は変遷してきた。インターネット普及期の2000年前後はネットインフラ関連銘柄に、スマートフォン(スマホ)などモバイル端末にシフトした2010年前後はスマートデバイスやクラウドに着目。ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)株式運用部の中満剛クライアント・ポートフォリオ・マネージャーは「テクノロジーの変遷や発展とともに、常に将来の成長分野に投資して成果を上げてきた」と話す。

■認知度向上、販売伸びる

 運用を担当するのは、ニューヨークのリード・ポートフォリオ・マネジャー4人。米国株の運用経験30年超のベテランがこのチームを率いて、個別企業の取材・調査に基づく「ボトムアップ・アプローチ」で銘柄を選定する。

 安定した成長が続くと見込んだ企業の株式を割安な水準で買い、株価が目標値まで上がれば売却するのが基本スタイルだ。売買回転率は低めで、長めの保有で利益を積み上げている。6月末時点の組み入れ銘柄数は38。

 ネットウィンを販売する証券・銀行は41社にのぼる。GSAM戦略マーケティング部の中根渉ヴァイス・プレジデントによると「好調な運用成績を受けて個人投資家の認知度が高まり、大手証券を中心に販売が伸びている」という。

■ファンドスコアは高評価

 気になるのは、今後も好成績が続くかどうかだ。米国の金利上昇や規制強化などの動きはリスク要因になる。価格変動が比較的大きいファンドだけに、すでに10年目に突入した米国の景気回復局面が変調をきたした場合も下振れ圧力になりそうだ。

 ただ、「米国のIT関連銘柄のPER(株価収益率)はITバブル期の3分の1程度で、相場の過熱感は乏しい」(中満氏)。インターネットが世界の人々の生活やビジネスに溶け込んでいるため、この分野の企業業績は景気循環の影響を受けにくくなっているとの指摘もある。

 長期運用にふさわしいかどうかの観点で総合的に判断する「QUICKファンドスコア」で見ると、ネットウィンA、Bともに6月末時点で最高評価の10。個別項目では「コスト」や「リスク」の相対評価がやや低いが、「リターン」や「下値抵抗力」、「分配金健全度」はどれも10に近い点数となっている。

(QUICK資産運用研究所 西田玲子)

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