11月の経常黒字4330億円 第1次所得黒字が同月として過去最大

2015/1/13付
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財務省が13日発表した2014年11月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は4330億円の黒字だった。黒字は5カ月連続。経常収支は13年11月の5969億円の赤字から改善し、QUICKがまとめた民間予測中央値(1255億円の黒字)を上回った。原油安を背景に輸入額の増加が小幅にとどまり、貿易赤字の縮小につながったことに加え、円安進行で企業の海外での投資収益を示す第1次所得収支の黒字が同月として過去最大となり、経常収支の改善につながった。

昨年11月の貿易収支は、輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで6368億円の赤字。赤字額は前年同月比42.4%縮小した。貿易赤字は17カ月連続。輸出額は半導体等電子部品や金属加工機械などの増加が目立ち、全体で前年同月比10.8%増の6兆3221億円となった。輸出額が前年を上回るのは21カ月連続。

一方、輸入額は2.2%増の6兆9590億円。6カ月連続で前年を上回ったが、増加率は小幅にとどまった。前年は高止まりが続いていた原粗油が輸入数量、金額ともに減少した。14年1~11月の貿易赤字の累計は、通年で過去最大だった13年(8兆7734億円)を上回った。11月の輸入額は品目別ではスマートフォン(スマホ)を含む通信機などが増加した。

サービス収支は1063億円の赤字で、赤字額は前年の2481億円から縮小した。「知的財産権等使用料」の黒字額が11月として過去最大となったほか、訪日外国人観光客数の増加などで旅行収支の黒字が続いたことなどがサービス収支全体での赤字幅の縮小につながった。

第1次所得収支は1兆2760億円の黒字。黒字額は前年同月比44.4%増と大幅に伸び、11月としては比較可能な1985年以降で最大となった。第1次所得収支の黒字は14年1~11月の累計で、通年で過去最大の2007年(16兆4818億円)を上回った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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