2018年7月19日(木)

米中通商問題で新材料出ず 安川電・ファストリ株注目(先読み株式相場)

2018/7/13 8:18
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 13日の東京株式市場で日経平均株価は堅調に推移しそうだ。米中通商問題を巡り新たな悪材料が出ておらず、米中摩擦の激化に対する懸念が後退している。前日の米株高や、外国為替市場での円安・ドル高進行も投資家心理を強気に傾ける。市場ではきょうの日経平均のレンジとして2万2200~2万2500円を予想する声があった。

 米国の対中制裁関税の追加措置案の公表に対し、中国による対抗措置など新しい材料が出ていない。米中摩擦に対する懸念が和らぎ、12日の米ダウ工業株30種平均は前日比224ドル高で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、ほぼ3週ぶりに過去最高値を更新。これを受けて、東京市場でも東エレクなどのハイテク株に買いが先行しそうだ。

 大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物9月物は12日の清算値を110円上回る2万2320円で終えた。朝方は同水準を意識した買いが現物市場にも入りそうだ。外国為替市場で円相場が1ドル=112円台半ばまで円安・ドル高水準が進んだことも、投資家心理を明るくするとみられる。

 市場では日経平均について「25日移動平均(12日時点で2万2328円)を上抜ければ弾みがつき、心理的な節目である2万2500円まで上昇する可能性もある」(藍沢証券の清水三津雄・日本株ストラテジスト)との声もあった。

 注目されるのは安川電株の動きだ。同社が12日の取引終了後に発表した2018年3~5月期連結決算は、純利益が157億円だった。決算期変更に伴い単純比較はできないが、17年4~6月期比で6割増え、第1四半期として過去最高となった。ただ、米中貿易摩擦の激化など先行きの不透明感から19年2月期の通期予想は据え置いた。同社株の値動き次第で、ほかの中国関連銘柄が上下する可能性がある。

 ファストリ株にも関心が集まる。12日に発表した17年9月~18年5月期の連結決算(国際会計基準)では、純利益が前年同期比23%増の1483億円だった。国内のほか、アジアを中心に海外事業が好調だった。値がさ株のファストリ株に順調な業績拡大を好感した買いが集まれば、日経平均の上昇につながるだろう。

 13日は株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出がある。「売買は膨らみそうだが、波乱はなさそう」との見方が市場から出ていた。海外では6月の中国貿易統計が発表になる。ロンドンで米英首脳会談が開かれる。米国ではJPモルガン・チェースなど大手銀行の18年4~6月期決算が発表される。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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