東京都心オフィス空室率、上昇続く 10月は3.93%
オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が12日発表した10月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月比0.50ポイント上昇の3.93%だった。上昇は8カ月連続で、2016年7月(3.94%)以来4年3カ月ぶりの高さとなった。
在宅勤務の広がりに加え、コスト削減の動きも強まっていることが響いた。オフィスを自社ビルや親会社のオフィスへ集約したり、面積を縮小させたりなどの理由で解約が出て、既存ビルの空室率は8カ月連続で上昇した。新築ビルでは一部に成約があり、空室率は2カ月続けて低下した。
地区別にみると、5区すべてで空室率が上昇した。渋谷区の空室率は5.14%と、14年2月(5.37%)以来の5%台となった。オフィス縮小の動きが出た港区の空室率は4.84%、集約の動きが出た新宿区の空室率は4.12%だった。
都心5区のオフィス平均賃料は3.3平方メートルあたり前月比1.32%(299円)下落し、2万2434円となった。下落は3カ月連続で、新築ビル、既存ビルともに下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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