大塚HD、今期純利益41%減の500億円 薬の特許切れの影響本格化
大塚ホールディングスは12日、2016年12月期の連結純利益が前期比41%減の500億円になる見通しだと発表した。主力の抗精神病治療薬「エビリファイ」の特許が米国で15年4月に切れた影響が本格化し、欧米で後発薬の普及が進むことから収益が落ち込む。市場予想の平均値であるQUICKコンセンサス(21日時点、8社)の695億円を下回る。
売上高は14%減の1兆2500億円、営業利益は54%減の700億円を見込む。国内の薬価改定の影響も受ける。研究開発費は8%減少し、1850億円となる見通し。年間配当予想は前期並みの1株当たり100円とした。
併せて発表した15年12月期の連結決算は、純利益が840億円だった。前の期に決算期変更を行った影響で単純比較はできないが、14年4~12月期と比べると41%減となった。同様に比較した売上高は18%増の1兆4452億円、営業利益は23%減の1518億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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