15年度の経常黒字17兆9752億円、原油安で黒字額は2倍

2016/5/12 10:18
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財務省が12日発表した2015年度の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は17兆9752億円の黒字だった。原油価格の下落を受けて貿易収支が5年ぶりに黒字転換し、経常収支の黒字額は前年度(8兆7245億円の黒字)の2倍超となった。企業が海外事業への投資で受け取る配当金などの第1次所得収支の黒字額は比較可能な1985年度以降で最大となり、20兆円を超えた。

15年度の貿易収支は6299億円の黒字だった。輸出額は3.3%減の73兆1355億円となり、3年ぶりに減少した。市況の悪化で鉄鋼の輸出額が落ち込んだことなどが響いた。輸入額は11.8%減の72兆5057億円で、6年ぶりに前年度を下回った。

サービス収支は1兆2109億円の赤字となり、赤字額は1兆5144億円減少した。項目別では「旅行収支」が訪日外国人観光客の増加を受けて、1兆2731億円の黒字となった。旅行収支は比較可能な1996年度以降で過去最大の黒字となった。

第1次所得収支は20兆5611億円の黒字となった。企業が海外事業への投資で受け取る配当金や証券投資からの収益が増え、黒字額は5855億円増加した。

同時に発表した3月の経常収支は2兆9804億円の黒字だった。経常黒字は21カ月連続。原油安による輸入額の減少などにより貿易収支は9272億円の黒字となった。輸出、輸入ともに前年同月から10%を超える減少となった。輸出は鉄鋼などの落ち込みが続いた。第1次所得収支は2兆1317億円の黒字だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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