米ウーバーが上場申請を公表 過去2番目の大型上場
【NQNニューヨーク=横内理恵】米配車サービス大手ウーバーテクノロジーズが11日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を申請したことを公表した。銘柄コードは「UBER」。新規株式公開(IPO)の幹事はモルガン・スタンレーなどが務める。ソフトバンクグループが16%の株式を保有する筆頭株主で、トヨタも出資している。
米報道によると4月下旬から投資家向け説明会(ロードショー)を始め、5月中に上場するもよう。上場時の時価総額は1000億ドル前後になる見通しで、IPOでは過去最大だった2014年上場のアリババ集団の1693億ドルに次ぐ規模になるようだ。ウーバーに先行して3月29日にナスダック市場に上場した同業のリフトの値下がりが続いていることもあり、公開価格は市場の一部想定より低めになる可能性もある。
ウーバーが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、18年12月期の売上高は前の期比42%増の112億ドル(1兆2500億円)。米国の配車サービス市場で6~7割のシェアを持つほか、料理の宅配など新サービスも積極的に投入している。研究開発やマーケティングなどの広告費用が大きく、営業損益は30億ドルの赤字だった。一方、一時的な利益により最終損益は9億ドルの黒字だった。
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