シャープ社長、全優先株買い入れ「本来の経営に戻る」

シャープ(6753)の戴正呉会長兼社長は11日、都内で開いた事業方針説明会で、主力取引銀行2行が保有する優先株の「A種種類株式」をすべて買い入れて消却すると同日発表したことについて「A種株の問題は経営として一番大きかった。なくなることでシャープ(本来)の経営に戻れる」と強調した。また2016年に社長に就任してから財務の正常化を進め、経営再建が一段落した点について「3年間で達成できたことは自分としては嬉しい」と述べた。
自身の後継者については「現在のところ適正な人がいない。21年までに(社内で)後継者を育てるか、外部から募集できるようにしたい」と述べ、会長職として経営に関わりながら後継者を見つける意向を示した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕