高島屋の今期予想、純利益3%増に下振れ インバウンド不振
高島屋は11日、2020年2月期(今期)の連結純利益が前期比3%増の170億円になりそうだと発表した。22%増の200億円としていた従来予想から下方修正した。インバウンド(訪日外国人)向けの売り上げが伸び悩み、収益の重荷となる。売上高にあたる営業収益も従来の予想から90億円引き下げ、2%増の9330億円を見込む。
あわせて発表した19年3~8月期の連結決算は、純利益が41%増の124億円だった。3月に本社ビルを売却したことなどが寄与した。営業収益は3%増の4531億円だった。日本橋高島屋ショッピングセンター(SC)新館(東京・中央)などの売り上げが好調だったほか、賃料収入も伸びた。
このほか、不採算の店舗の営業終了を発表した。高島屋港南台店(横浜市港南区)を20年8月、タカシマヤスタイルメゾン(神奈川県海老名市)を20年2月に閉店する。
米子高島屋(鳥取県米子市)については20年3月に全株式を地元企業に譲渡すると発表した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕