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安井宏さん、ゆとりある老後を謳歌(投信ブロガー)

2020/3/17 12:00
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兵庫県在住の安井宏さん(男性、62歳)が運営するブログは「わくわく定年退職ライフ」。地方公務員を定年退職した後、今は関連団体で働きながら、定年間近の会社員の妻と2人で充実したシニアライフを謳歌している。

生活を切り詰めずにゆとりをもった老後を送るには、資産運用が欠かせないとして、自身の経験に基づき、定年退職期前後のシニア層に役立つような情報発信を心がけているという。安井さんに定年退職後の「わくわく生活」を聞いた。

■ゆとりある老後は資産運用がカギ

――ブログを始めた理由を教えてください。

「定年退職した翌日から本名でブログを始めました。公務員時代は個人での発言がはばかられました」

「公的年金や退職金だけを頼りにして老後を暮らしたとしても、生活のゆとりはあまり期待できません。適度なリスクを取って資産運用するか否かが分かれ目になると思います」

「ただ老後は運用しながら資産を取り崩す必要がある点が、若い時の資産形成と違ってきます。50歳代以上の会社員やシニア層に向け、自ら歩んできた実体験を参考にしてほしいとの思いをブログに込めています。なるべく『損をしない』ようにするために、税制など制度面の情報発信も心がけています」

――「ゆとり」とは具体的にどういったものですか。

「定年退職後は趣味に時間を使う生活を送っています。2015年にキャンピングカーを買い、週末は車中泊しながら妻と一緒に国内旅行を楽しんでいます。そのほか、海外旅行やスキー、ロードバイクなど、とにかく多趣味です」

「2人いる子どもはどちらも独立して生活し、手がかかりません。おかげで『定年退職ライフ』を『わくわく』と満喫しています」

■インデックス運用にたどり着くまで

――投資を始めたきっかけを教えてください。

「きっかけは、外資系企業を地元に誘致する仕事に携わったことです。外資系企業の社員や在日外国商工会議所の交渉相手は、金額などの条件に対し非常にシビアでした。公務員として働いていた当時の自分にはなかった、彼らの『お金』への執念や貪欲さに圧倒され、自分もこのままではいけないと思いました。老後のゆとりも意識しました」

――最初にどんな金融商品を購入しましたか。

「本格的に投資を始めたのは2005年ごろからです。FX(外国為替証拠金)取引、個別株、投資信託をはじめ不動産投資にも挑戦しましたが、今はインデックス運用一本に落ち着いています。運用方針に共感したアクティブ型ファンドを購入したこともありますが、インデックス運用以上の成果を得られず、手放しました」

――投資の失敗体験はありますか。

「FXはしっかり授業料を払い、完全撤退しました。仮想通貨(暗号資産)は今も塩漬け状態です。様々な投資で失敗した結果、ほったらかしでもある程度リターンが期待できるインデックス運用にたどり着けたのは良かったです」

「投資スタイルは随時一括投資です。子育ての終わった50代の頃に余裕資金を集中投資できました。NISA(少額投資非課税制度)も利用しています。年齢も考え、積み立て投資はしていません」

■インフレに負けなければいい

――資産分散の考え方を教えてください。

「金融資産のうち株式相当のリスク資産が4割で、残り6割を安全資産に振り分けています。安全資産は個人向け国債をメインに、ネット銀行中心の預金と米ドルMMF(マネー・マーケット・ファンド)などを保有しています。ただ災害発生時には現金を所持していることが大切です。それを考えると、ネット銀行だけではなく近くの実店舗で出金ができる銀行の預金口座があると安心です」

「米ドルMMFを含め為替リスクを資産の半分で取っていることになります。年金は日本円で支給されることを考慮した結果です」

「物価上昇からはほど遠い状況にありますが、将来はどうでしょうか。いつ起こるかわからないインフレに負けない程度のリターンが得られたらそれでいいというスタンスです。リスクを抑えた資産配分とし、目標リターンは預金を含む資産全体で年3%弱です」

「リスク資産の大半は米国上場ETF(上場投信)の『VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)』です。これ一本で、世界の株式市場全体への分散投資が圧倒的な低コストで実現できるのが魅力です。VT保有にはデメリットもありますが、今のところメリットが勝っています(図A)」

■「定率取り崩し」に異議あり

――運用しながら資産を取り崩しているのでしょうか。

「今は資産運用の出口に差し掛かった段階です。仕事でのまとまった報酬は見込めないので、運用を継続しながら、自作のキャッシュフロー表をもとに取り崩す金額を決めて一部資産を売却し、リスク資産の割合を調整しています」

「その点で『定率の取り崩し』が一番だとする考え方には異論があります。資産寿命を延ばすには『定額解約』よりも『定率取り崩し』が優れているのは分かりますが、私自身の実感としては『定率』は不便と言わざるを得ません」

「毎月決まった金額を取り崩すほうが家計を管理しやすいためです。しかも『定率』だと運用成績次第で取り崩し額が決まるので、運用パフォーマンスの上下に日々気をもむことになりかねません」

――老後も不動産賃貸の契約は難しくないそうですね。

「地方の一軒家に借家住まいをしています。今は連帯保証人サービスも充実しており、定年退職したからといって賃貸契約が難しくなるということはありません。特に人口減少が進んでいる地方では格安の賃貸物件が出回っており、固定資産税や家の修理費用など自宅を持つとばかにならない出費も不要です」

「私たちはいずれ妻の実家に移り住むつもりですが、資産運用をするうえで、今後は自宅を一生持たずに老後も賃貸住宅に住み続けるという選択肢を考慮に入れておくのもいいかもしれません」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は西本ゆき、高瀬浩)

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