経団連会長、法人減税「財務相から引き下げ幅の言及なかった」
経団連の榊原定征会長は11日午後、麻生太郎副総理・財務・金融相との会談した。榊原氏は会談後、記者団に対し、麻生氏から具体的な引き下げ幅の言及はなかったと語った。法人税減税を巡っては、宮沢洋一経済産業相が10日の経団連との会合で、15年度に2.5%以上の税率引き下げを目指すと表明した。これに対し麻生氏は11日午前の閣議後の記者会見で、「財源の状況を見極めながら今後検討していくものであり、現時点で2%や3%といえる段階ではない」と述べていた。
榊原氏は会談で「(1)日本経済の見通し(2)経済や財政運営(3)税制改正の3点について意見交換した」と説明した。衆院解散・総選挙の観測が強まっていることに関しては「今時期としてはそういうことをする時期ではないのではないか」と指摘。「政策課題が山積しているので、政策課題の遂行に専念していただきたい」と要望した。そのうえで法人税率の下げ幅について「来年度2.5%以上を期待したい」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕