ポスト参院選、改憲論議は市場の腫れ物
日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一
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歴史家E・H・カーが危機の20年と名付けた1900年代前半。「23年のドイツのインフレーションや29年のアメリカの恐慌は、不安の感情を増大し、自分の努力で前進していく希望や、成功の無限の可能性を信ずる伝統的な信念をこなみじんにした」。ドイツ生まれのエーリッヒ・フロムは41年、自著『自由からの逃走』(東京創元社)の中で当時の人々の内面をこう分析した。
10日の参院選の結果、国政は歴史的な節目に到達し...
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