<米国・時間外>リフト上昇 7~9月期売上高、予想上回る 利用回復で
【NQNニューヨーク=戸部実華】(コード@LYFT/U)10日夕の米株式市場の時間外取引で配車サービス大手のリフトが上昇している。通常取引を前日比4.4%安の36.05ドルで終えた後、終値を約5%あまり上回る38ドル台まで買われた。10日夕に発表した2020年7~9月期決算で売上高は市場予想ほど落ち込まなかったのを好感した買いが入った。
売上高は前年同期比48%減の4億9974万ドルとQUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(4億8700万ドル程度)を上回った。最低1回はリフトのサービスを利用した「アクティブ乗客者数」は44%減の1251万人、乗客1人あたりの売上高は7%減の39.94ドルだった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で利用が急減した4~6月期と比べると、アクティブ乗客者数は44%増、乗客1人あたりの売上高は2%増えた。
ブライアン・ロバーツ最高財務責任者(CFO)は発表資料で「緩やかな回復であっても、21年10~12月期までに調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の黒字化を引き続き目指している」とコメントした。コロナ禍が長引くなかで収益目標を据え置いたことも買い材料視された。
7~9月期は最終損益が4億5951万ドルの赤字(前年同期は4億6347万ドルの赤字)だった。1株損益は1.46ドルの赤字と、赤字幅は市場予想(0.93ドルの赤字)より大きかった。