<米国>ボーイング大幅高、「737MAX」が18日にも運航再開許可と伝わる
【NQNニューヨーク=戸部実華】(米東部時間11時17分、コード@BA/U)10日の米株式市場で航空機のボーイングが4日続伸し、一時は前日比8.1%高の193.95ドルを付けた。米当局が早ければ18日にも、運航停止中の主力機「737MAX」の再開を許可すると9日に伝わった。受注や生産の回復を期待した買いが集まった。
ロイター通信が米連邦航空局(FAA)のスティーブ・ディクソン局長の声明や関係者の話として報じた。報道によると、FAAは737MAXの修正点に関する審査の最終段階にあり、数日中にも完了する見込みという。安全基準を満たしたと納得すれば、運航停止命令を解除する見通し。ボーイングの今年9月末時点の受注残5146機のうち、737MAXは8割を占めている。
9日に米製薬のファイザーと独ビオンテックがコロナワクチンの臨床試験で高い有効性を示したと発表し、ワクチン普及で旅客需要が回復に向かうとの期待もボーイング株への買いを促している。前日は13.7%高と急騰した。JPモルガンは目標株価を155ドルから190ドルに引き上げた。