ゼンショー営業赤字17億円、無配に 15年3月期
「すき家」一部休止などで黒字予想一転

ゼンショーホールディングスは10日、2015年3月期の連結営業損益が17億円の赤字(前期は81億円の黒字)になる見通しだと発表した。従来予想は80億円の黒字で一転して赤字となる。牛丼チェーン「すき家」で人員不足に伴い一時営業休止となる店舗が生じたため。既存店売上高の減少に加え、牛肉を中心とした高騰も響く。
最終損益は75億円の赤字(前期は11億円の黒字)の見通し。従来予想(13億円の赤字)から、赤字幅が大幅に拡大する。店舗に関する減損損失や除却損など29億円を特別損失として計上することも最終損益の悪化要因となる。売上高は前期比9%増の5092億円と従来予想(12%増の5250億円)から下方修正した。年間配当は無配(前期は16円)とすることを決めた。従来は8円の予定だった。同時に経営責任を明確にするため、12月から来年5月までを対象期間とする役員報酬の減額も決定。小川賢太郎会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は月額30%を減額するとしている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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