吉野家HDの3~8月期、最終赤字57億円 コロナ響く、特損も
吉野家ホールディングスが9日発表した2020年3~8月期の連結決算は、最終損益が57億円の赤字(前年同期は18億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休業や営業時間の短縮、利用客の外出自粛などが響いた。店舗の休業期間中に発生した固定費のほか収益性の低下した事業の減損損失を特別損失に計上したことも響いた。
売上高は前年同期比23%減の819億円、営業損益は59億円の赤字(前年同期は29億円の黒字)だった。主力の吉野家事業の売上高は5%減の518億円だった。減収に加えて販促費や持ち帰り用包材当のコストの増加も重荷となり、同事業のセグメント利益は82%減の5億8900万円に落ち込んだ。持ち帰りすし「京樽」やうどんチェーンの「はなまる」の事業は減収に加えて赤字となった。
21年2月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比20%減の1723億円、最終損益は90億円の赤字(前期は7億1300万円の黒字)を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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