2018年11月14日(水)

前日急伸、利益確定売りが重荷に(先読み株式相場)

2018/11/9 8:18
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9日の東京株式市場で日経平均株価は反落か。8日に400円あまり上昇しており、週末を控えた利益確定目的の売りが出やすい。前日に米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに前向きな姿勢を示し、同日の米株式市場でハイテク株が下落したのも投資家心理の重荷になるだろう。半面、円安・ドル高の進行は下支え要因となる。日経平均は25日移動平均の近辺である2万2300円台後半が下値メドになりそうだ。

前日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸したが、上げ幅は10ドルと小さかった。米中間選挙を無難に通過したとの受け止めは支えとなったが、FRBが8日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で「一段の利上げが正当化される」との認識を示し、米長期金利は上昇。PER(株価収益率)が高いハイテク株が中心のナスダック総合株価指数は下落しており、日本株には半導体関連などへの売りを通じてややマイナス要因となりそうだ。

大阪取引所が日々公表する証券会社別の先物手口情報によると、バークレイズ証券は8日にTOPIX先物を売り越した。7日の買い越しから再び売り越しに転じており、戻り売りのタイミングを見計らっている投資家も多いとみられる。海外の短期筋の売り圧力が強まれば、やや下げ幅が大きくなる可能性もある。

相場全体の方向感が定まりにくいとあって、2018年7~9月期決算の内容などを受けた個別銘柄物色が中心になる公算が大きい。市場では、東証マザーズ上場のメルカリの動向に注目する声が多い。8日発表した18年7~9月期の連結最終損益は28億円の赤字だった。国内フリマアプリの流通総額が伸び、売上高は同45%増えたが、米国事業や人材確保の投資がかさんでいる。また、8日はジャスダック上場のハーモニック・ドライブ・システムズが19年3月期業績を下方修正するなど、新興株の材料が比較的多い。新興株が下落基調を強めるようなら、個人投資家の心理悪化を通じて株式相場全体にも影響が出そうだ。

9日は取引時間中に千代建東レヤクルトなどが18年4~9月期決算の発表を予定している。株価指数先物・オプション11月物の特別清算指数(SQ)が算出される。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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