協和キリンの17年12月期、純利益41%増 海外販売が好調
協和発酵キリン(4151)が8日発表した2017年12月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前の期比41%増の428億円だった。国内は薬価引き下げなどの影響が出たものの、海外の販売好調や契約一時金収入などが補った。17年12月期から国際会計基準を適用した。
売上高にあたる売上収益は2%増の3533億円だった。欧米でがんの痛みを和らげる治療薬「アブストラル」など主要製品が堅調に推移した。アストラゼネカ社からの契約一時金や開発の進捗に伴うマイルストン収入も貢献した。売上総利益から販管費や研究開発費を除き持分法による投資損益を加えた「コア営業利益」は48%増の577億円だった。
今期(2018年12月期)の連結純利益は前期比3%増の440億円を見込む。協和メデックスの株式譲渡益が貢献する。売上収益は5%減の3350億円の見通し。4月に予定されている国内での薬価引き下げで売上収益が減少するほか、協和メデックスが連結除外となることも響く。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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