楽天の1~6月期、純利益55%増 リフト株の評価益が寄与
楽天が8日発表した2019年1~6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比55%増の1002億円だった。3月に米市場に上場した投資先の米ライドシェア大手リフトの株式で評価益約1000億円を計上したことが寄与した。
売上高にあたる売上収益は15%増の5866億円、営業利益は25%増の1118億円だった。主力の国内電子商取引(EC)事業は堅調で、金融関連のフィンテック事業も楽天カードの加入者数増などが寄与。全事業で増収となった。フィンテック事業での先行投資や10月からサービス開始予定のモバイル事業の店舗網整備など費用が増加したが、リフトの評価益計上が補った。EC事業は物流費などがかさみ前年同期より約2割減益となった。
19年12月期通期の連結業績予想は開示していない。株式市況の影響を大きく受ける証券サービスを除いた連結売上収益は、前期比で「2ケタ成長を目指す」としている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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