市場に日銀保有国債の株式化観測 一歩間違えれば「毒薬」
日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一
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来週、15、16の両日開かれる日銀の金融政策決定会合を前に、市場の一部で追加金融緩和観測がくすぶっている。2月に導入したマイナス金利政策は消費や投資への刺激効果がいまだに薄く「黒田バズーカ」の限界がささやかれるが、海外投資家を中心に今秋予定の大規模経済対策の布石となる新たな施策を打ち出すのではとの思惑だ。
追加緩和観測の背景は米雇用統計の下振れに伴う円高・ドル安懸念だ。生鮮食品とエネルギーを除いて...
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