東京都心オフィス空室率、上昇続く 9月は3.43%に
オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が8日発表した9月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月比0.36ポイント上昇の3.43%だった。7カ月連続で上昇し2017年3月(3.60%)以来の高さとなった。
既存ビルは大型の空室募集の開始や解約の影響で空室率が上昇した。一方で、新築ビルでは小規模な成約の動きがみられ、2カ月ぶりに空室率が低下した。
地区別にみると、5区すべてで空室率が上昇した。小規模な解約が相次いだ渋谷区の空室率は4.48%と14年2月(5.37%)以来の水準に上昇した。大型空室の募集開始や集約などによる解約の動きが出た港区の空室率は4.33%だった。
都心5区のオフィス平均賃料は3.3平方メートルあたり前月比0.39%(89円)下落し、2万2733円となった。下落は2カ月連続。新築ビル、既存ビルともに下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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