1~6月の経常黒字10.4兆円、貿易収支悪化で黒字幅縮小

2019/8/8 10:53
保存
共有
印刷
その他

財務省が8日発表した1~6月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は10兆4676億円の黒字だった。前年同期と比べると4.2%の減少となり、黒字幅は縮小した。中国などアジア向けの輸出が低迷し、貿易収支が大幅に悪化した影響を受けた。

貿易収支は2242億円の黒字と、前年同期の比べ87.4%減少した。アジア向けの半導体等製造装置や鉄鋼の輸出が落ち込んだことが大きく響いた。輸出額は5.2%減の37兆9497億円、輸入額は1.4%減の37兆7255億円だった。

一方、サービス収支は2316億円の黒字と、比較可能な1996年以降、半期ベースで初めての黒字となった。訪日外国人数の増加などを受け、旅行収支が大きく拡大したことが寄与した。

第1次所得収支も10兆5923億円の黒字と、前年同期から黒字幅が拡大した。半期ベースでは、比較可能な1985年以降で2番目の大きさとなった。海外子会社から受け取る配当金など直接投資収益が増えた。

同時に発表した6月の経常収支は1兆2112億円の黒字だった。黒字は60カ月連続となったが、黒字幅は前年同月に比べ3億円減とわずかに縮小した。輸出減などによる貿易収支の黒字幅縮小に加え、第1次所得収支が前年同月比30.1%減と、大きく落ち込んだことが影響した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]