8月の経常収支、2兆1028億円の黒字 前年同月比で黒字幅縮小
財務省が8日発表した8月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は2兆1028億円の黒字だった。黒字は74カ月連続。サービス収支の赤字幅拡大が影響し、前年同月比では323億円減少した。
サービス収支は3166億円の赤字で、前年同月比でみると3151億円減少した。うち旅行収支は新型コロナウイルスの流行で訪日外国人が激減しており、前年同月比87.0%減だった。
貿易収支は4132億円の黒字で、前年同月比でみると3828億円増加した。輸出入ともに減少しており、特に輸入額は前年同月比で22.0%減った。原油や液化天然ガス(LNG)など資源関連が落ち込んだ。
第1次所得収支は2兆2487億円の黒字と、前年同月比で429億円減少した。債券利回りの低下(価格の上昇)で証券投資収益の黒字幅が縮小した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕