5月の経常黒字27.9%減 コロナで海外からの配当金減少

2020/7/8 10:03
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財務省が8日発表した5月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は1兆1768億円の黒字だった。黒字は71カ月連続。黒字幅は前年同月と比べ27.9%縮小した。新型コロナウイルスの影響で、海外子会社からの配当金の受け取りの減少が響いた。訪日客が減り、旅行収支の黒字幅も縮小した。

海外子会社からの配当金を含む第1次所得収支は2兆434億円の黒字だった。前年同月比で黒字額は2489億円(10.9%)減少した。新型コロナで海外子会社が資金繰り難となり配当金の支払いが期ずれしたり、なくなったりしたことなどから「証券投資収益」の黒字幅が縮小した。

貿易収支は5568億円の赤字だった。輸出、輸入ともに減少したものの輸出以上に輸入が減ったことで赤字幅は前年同月比で1230億円縮小した。輸入額は1兆8255億円減少し、減少率は27.7%と2009年10月以来の大きさだった。原油価格の下落で原粗油の輸入が減った。輸出は米国向け自動車や自動車部品の減少などで、1兆7025億円減少した。減少率は28.9%と09年9月以来の大きさだった。

サービス収支は925億円の赤字(前年同月は1525億円の黒字)だった。赤字は2カ月連続。訪日外国人の激減で旅行収支は224億円の黒字にとどまり、黒字幅は前年同月から9割縮小した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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