10月の銀行貸出残高、前年比2.2%増 伸び率は縮小
日銀が8日発表した10月の貸出・預金動向(速報)によると、全国の銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行)の貸出平均残高は前年同月比2.2%増の460兆4173億円だった。伸び率は9月から0.1ポイント縮小したものの、85カ月連続で前年実績を上回った。
中小企業向けを中心に幅広い業種での資金需要が高まっている。M&A(合併・買収)関連の融資が堅調だったことも全体の伸びに貢献した。
業態別では、都市銀行は同1.1%増の213兆2653億円だった。地銀・第二地銀の伸び率は同3.3%と高い伸びが続いた。銀行に信金を加えた残高は2.2%増と9月から0.1ポイント縮小した。
銀行の預金残高(手形や小切手を除き、譲渡性預金を含む)は3.4%増となった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕