経常収支、8月は1兆6531億円の黒字 海外投資先からの配当金増

2015/10/8付
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財務省が8日発表した8月の国際収支状況(速報)によると、モノやサービスなど海外との総合的な取引状況を表す経常収支は1兆6531億円の黒字だった。黒字は14カ月連続で、前年同月の2494億円の黒字から大幅に拡大した。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1兆2339億円の黒字)を上回った。企業が海外子会社や投資先から受け取る配当金収入の増加が増えた。旅行収支の改善などにより、長年赤字基調だったサービス収支が黒字になったことも寄与した。

8月の貿易収支は3261億円の赤字だった。赤字幅は前年同月の8526億円から縮小した。米国向けの自動車販売などが伸び、輸出額が5兆8579億円と、2053億円(3.6%)増えた。一方、輸入額は6兆1841億円と、3212億円(4.9%)減った。原油などの資源価格の下落で、輸入額が減少した。

旅行や輸送などのサービス収支は578億円の黒字だった。統計をさかのぼれる1996年以降、長らく赤字が続いていたが、今年に入って3度目の黒字になっている。旅行収支の黒字が大きく寄与している。海外で生産した自動車や医薬品が売れることによって得られる「知的財産権などの使用料」の黒字額が3314億円と、単月として過去2番目の黒字幅になったことも寄与した。

海外子会社や投資先からの配当金収入などにあたる第1次所得収支の黒字は前年同月比5325億円増の2兆518億円となった。債券の利子収入などの増加が目立った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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