住友商の今期、最終赤字1500億円 世界経済の停滞で
住友商事(8053)は7日、未定としていた2021年3月期(今期)の連結最終損益(国際会計基準)が1500億円の赤字(前期は1713億円の黒字)になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が停滞し、厳しい事業環境が続くとみる。
インドの特殊鋼事業や鋼管事業など幅広く減損損失が出る可能性があり、通期の一過性損失は2500億円に上るとみる。ニッケル事業ではコロナの影響で操業停止が長引いて20年4~6月期に約550億円の減損損失を計上したが、今後も追加で損失が出る懸念があるという。売上高に当たる収益や税引き前利益の予想は未定とした。
年間の配当は前期比10円減の70円とする予想を据え置いた。
同時に発表した20年4~6月期の連結決算は、最終損益が410億円の赤字(前年同期は797億円の黒字)だった。収益は21%減の1兆357億円、税引き前損益は301億円の赤字(前期は1131億円の黒字)だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕