日本郵便、豪トール買収でのれん5000億円超計上 15年6月末
日本郵便が5月末に買収したオーストラリア物流大手トール・ホールディングスにおいて、買収に伴うのれん5321億円が発生したことが7日、わかった。同日発表した2015年6月末の連結貸借対照表で明らかになった。日本郵便は国際物流を強化するため約6000億円でトール社を買収し収益力の強化を目指す一方で、のれんの償却が重荷となる。
のれんの償却は20年で行っていく方針だという。単純計算で、日本郵便は年間でのれん償却費の約250億円が負担になる。日本郵便の15年3月期の経常利益は220億円、親会社の日本郵政の経常利益は1兆1158億円だった。日本郵便は5月末にトール社を買収、6月末をみなし取得日とすることから、15年7~9月期から損益計算書に取り込む。〔日経QUICKニュース(NQN)〕