キリンHDの今期、純利益66%減に下方修正 想定為替を見直し
キリンホールディングスは6日、2019年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比66%減の560億円になりそうだと発表した。62%減の629億円としていた従来予想から下方修正した。オセアニア総合飲料事業にあたるオーストラリアのライオン社の事業環境の悪化を反映したほか、想定為替レートを従来より円高に見直す影響が出る。
売上高にあたる売上収益は2%増の1兆9640億円と、従来予想(4%増の2兆円)から下方修正した。通期の想定為替レートを1豪ドル=76円と、従来より4円円高方向に修正し、オセアニア総合飲料事業の収益が悪化する。国内ビール・スピリッツ事業や国内飲料の収益見通しも小幅に引き下げた。一方、本業のもうけを示す「事業利益」は5%減の1900億円の見通しを据え置いた。
同時に発表した19年1~6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比1%増の9298億円、最終損益は73億円の赤字(前年同期は864億円の黒字)だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕