2019年5月20日(月)

東芝次期社長「財務強化が一番の課題」 記者会見での主なやり取り

2016/5/6 18:25
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東芝の次期社長に就任する綱川智副社長は6日、都内で記者会見し、「財務体質の強化が一番の課題」と述べ、東証が指定した「特設注意市場銘柄」からの早期脱却を目指す姿勢を示した。会見での主なやりとりは以下の通り。

――社長としての抱負は

綱川氏「創業以来の大変厳しい状況の中、東芝グループの先頭で皆を率いる責任を感じている。新生東芝として様々なステークホルダーの信頼回復に努めたい」

「財務体質の強化が一番の課題だ。エネルギー、社会インフラ、半導体事業でしっかり成長していきたい。特設注意市場銘柄の解除も目指す。永続的な発展を遂げられる企業への再生に努める」

「企業風土も改善したい。自由闊達で自由にモノを言い合える雰囲気を取り戻すことが大事だ。一枚岩となり全力で再生に取り組み、中長期で安定的に成長できる姿を取り戻していきたい。従業員一人ひとりが元気を取り戻し、エキサイトして仕事できる環境を目指し、経営と現場の接近に努めていく」

――この時期の社長交代の経緯は

室町正志社長「昨年7月に予期せぬ形で就任してから10カ月、大変厳しい状況に陥った東芝の再生とはいえ、大規模な人員整理や、伝統ある白物家電、医療機器子会社の売却、従業員の賞与カットなど緊急対策をおこなったことについて、経営トップとして常に大きな責任を感じていた」

「私の進退は指名委員会に委ねていたが、今回綱川氏に引き継ぐことで個人としては一区切りついた。ただ、当社はまだまだ難局の最中。綱川氏を微力ながらサポートしていきたい」

――懸案のパソコン事業の今後は

綱川氏「前期までにあらゆるコスト削減をすすめ、自力再生でも採算がとれる水準に構造改革を進めた。まずは自力再生の道を進み、今後(統合も含めた)あらゆる選択肢を検討していきたい」

――次期社長に選ばれた理由は

綱川氏「実際のオペレーションは各カンパニー社長が進めている。私に求められているのは、しがらみのない合理性に基づいた経営判断。自由闊達な企業風土を醸し出すなど、そういう全体的なところを期待されているのではと認識している」

――東芝社員として、今まで一番印象的なことは

綱川氏「メディカル部門の売却が会社生活で一番大きなことだ。メディカルは、このように財務基盤が弱いと、東芝に残っているよりも、評価していただいた企業にいって、日本の医療産業として大きくなっていく方が良い。売却は娘が嫁いだ後の父親の気分。必ずや嫁ぎ先で活躍すると、陰ながら応援したい」

――このタイミングでのバトンタッチに悔いはないのか

室町氏「全く悔いはない。特設注意市場銘柄の解除はまだ道半ば。大変重く受け止めているが、これを放置するのではなく、指定解除に向けてのサポートは執行役サイドからの要請に基づき全力を尽くす」

〔日経QUICKニュース(NQN) 佐々木たくみ〕

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