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「コロナと闘って生還した男」市場の評価は?

2020/10/6 14:22
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主治医は「いまだ予断許さず」と語った。それでもトランプ大統領は早期退院を強行した。大統領選挙で巻き返しを図り「コロナと闘い生還した男」のイメージを訴求しているかのようだ。報道陣の写真撮影の場では、さっそくマスクを取ってみせた。すでにホワイトハウスには新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生。(1人の発症者から多人数に感染が広がる)スーパースプレッダーは誰か。米国メディアはトランプ流にいえば「魔女狩り」に走っている。すでにホワイトハウス内の感染拡大で、実質的に指令本部「空洞化」のリスクが指摘される。トランプ大統領の退院で政治混乱が回避された、との実感は薄い。

いま、市場が意識せざるを得ないシナリオは、まずトランプ氏の容体急変、再入院リスク。大統領もコロナも気まぐれゆえ、主治医が語ったように「予断を許さない」。トランプ氏は発病後5日目とされるが、新型コロナウイルスは7~10日目の期間に最も活性化する傾向があるとされる。

次に、ムニューシン財務長官の感染リスクだ。マーケットが現時点で最も注目しているのは、トランプ氏の退院より、数兆ドルの追加経済対策案の議会での審議進展状況といってもよい。頼みは、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長の間に敷かれているとされる「ホットライン」。ここで万が一ムニューシン氏が第一線から退くことになれば、同案の議会合意は大統領選挙後にもつれこむであろう。市場は昨日のダウ工業株30種平均465ドル高により、議会合意を先取りするかたちで織り込みつつある。ムニューシン氏にはホワイトハウスに出入りせず、トランプ大統領との連絡もリモートに徹してほしい、ということが市場の切なる願いだ。

昨日のニューヨーク(NY)市場で最も注目された現象は、債券市場で米10年債利回りが0.78%まで急伸したこと。追加経済対策が決着すればインフレ期待も高まり、実質イールドのマイナス幅はさらに拡大する、との見立てだ。先走り気味だが、マーケットは時ならぬ「リスクオン」に傾いている。NYの外為市場では「円ではなく米ドルこそ安全通貨」との認識が強いので、ドルは売られ、ドルインデックスは93台で下落した。

一般メディア、そして米国民の関心は圧倒的にトランプ氏の退院にあるが、NY市場は、支持率でかなり水をあけたバイデン氏の有利を前提に動き始めている。追加経済対策も民主党案は2兆ドル超規模で、共和党案より「大盤振る舞い」だ。

健康状態が不安定なトランプ大統領は、徐々にレームダック(死に体)化してゆくのか。あるいは、いまや「自らの体験」としてコロナを語れるトランプ氏が「未決定層」に食い込めるのか。

バイデン氏が粛々と大統領選挙戦を展開するなかで、帰趨(きすう)を決めるのは、やはりトランプ氏次第のごとき情勢となってきた。

豊島逸夫(としま・いつお)

 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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