日経平均、一進一退か トヨタ決算など注目
(先読み株式相場)
6日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退か。前日の米株高が日本株を支えになりそうだ。一方、トヨタなど主要企業の決算発表を控えており、様子見ムードも漂うだろう。
5日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比373ドル高の2万7201ドルで終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発の進展や経済指標の改善が好感された。米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した7月の米非製造業景況感指数は58.1と市場予想(55.0)を上回った。
きょうの市場の関心はトヨタが13時25分に発表する2020年4~6月期の連結決算。「足元の主要企業の決算発表をみると、市場予想に対してどう着地したかで株価の動きが大きくなる」(東海東京調査センターの関邦仁ストラテジスト)という。QUICKコンセンサス(7社、7月30日時点)によると、トヨタの4~6月期は最終損益が133億円の赤字と市場は予想している。
シャープの株価の動きも注目だ。5日に2021年3月期の連結純利益が前期比2.4倍の500億円になる見通しだと発表した。中小型液晶パネルや巣ごもり需要で空気清浄機などが伸びた。堅調な業績見通しを背景に買い優勢となりそうだ。
日本時間6日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落し、9月物は前日の清算値と比べ50円安い2万2460円で終えた。
6日は国際石開帝石、鹿島、資生堂、板硝子、住友大阪、LIXILグ、ニコン、任天堂、三井不、スクエニHDなどが決算を発表する。取引開始前に財務省が取引開始前に財務省が週間の対外・対内証券売買契約を発表する。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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